事例レポート

(※ 過去バーションのDSシリーズでの利用事例を含みます)


ITSS-DS事例


クオリカ

自社独自の設問で生かす「ITSS-DS」。「ITSS-DS」による課題発見で打ち手が見える。その繰り返しが、企業のブランド力につながる。

ITSSはそれ自体が目的ではなく、あくまでも手段のひとつ。目的の明確化とそのための仕組みづくりが大切。とくに診断結果を現場にきちんとフィードバックすることが重要。

生産技術部 品質保証グループ主査 

山崎 建(やまざき たけし)氏 

※ 所属、役職等は記事掲載当時のものです(2009年7月3日掲載)

クオリカ

自社独自の設問で生かす「ITSS-DS」。「ITSS-DS」による課題発見で打ち手が見える。その繰り返しが、企業のブランド力につながる。

ITSSはそれ自体が目的ではなく、あくまでも手段のひとつ。目的の明確化とそのための仕組みづくりが大切。とくに診断結果を現場にきちんとフィードバックすることが重要。

生産技術部 品質保証グループ主査 

山崎 建(やまざき たけし)氏 

※ 所属、役職等は記事掲載当時のものです(2009年7月3日掲載)


 クオリカ株式会社は、ITソリューションプロバイダーとして情報システムの開発や導入、運用、管理に関する事業を高品質と卓越した技術力で展開。品質至上主義を貫き、「クオリティのクオリカ」といわれるよう、社員個々のスキル向上を実現していく多彩なプログラムを取り入れている。そのテコ入れに「ITSS-DS」が使われている。

人材育成に向けた多角的な取り組み

 2000年度に開発品質の向上を目的にQMSを構築し、ISO9001を取得。その後、さらなる品質力、技術力の向上をめざすため、自社の企業レベルはどの程度なのかを把握しておくことが重要だったと山崎氏はいう。
 そこでCMMによるアプレイザルを実施した。またPM力アップを目指しPMP 資格を全社的に奨励した。
 「しかし、多々ある施策において納得のいく結果が得られなかったものもあるなど、改めて教育体制に充実を図る必要性を感じた」と山崎氏は振り返る。

 CMM・CMMIを継続的に活用しながら、2002年度に開発標準の作成・導入を行った。これはプロジェクトの成功率を高める施策で、的確な開発計画書作成のノウハウとその雛型づくり、プロジェクトを徹底管理する項目の洗い出しといった社内スタンダードの確立をめざしたものだ。そして、新規プロジェクトの度にこの開発標準を用いながら、2003年度からは「技術KI(てきじゅく)」も導入して、プロジェクトにおいて問題や計画を見える化し、チームで最大限の知恵と行動を発揮しながら生産性を高めている。工程ごとにどのくらいのレベルの成果物をつくるべきか、その標準が出来上がり、品質の向上に役立っているという。さらに、2004年度には若手社員の早期育成を目的にした「プロジェクト支援サービス」や、全社的に失敗したプロジェクトを振り返って次の成功への足がかりとする「失敗プロジェクト研修」も実施している。