人材育成コラム

　皆さまはじめまして。株式会社チェンジの豊川と申します。
　今回初めて「iSRF通信」のコラムを担当させていただきます。これからよろしくお願い致します。

　昨今のコロナの影響もあり、在宅勤務態勢で働かれている人も多いのではないでしょうか。弊社でも、全面在宅での勤務をしています。弊社では、3月後半からすでに在宅勤務態勢が敷かれており、すでに3カ月以上在宅で勤務しております。
　最近「コロナ疲れ」という言葉も聞かれるようになりましたが、なんとなく調子がでない、という方も増えてきているのではないでしょうか。
　私自身もそんな状態に陥りがちでしたが、調べてみると、この「なんとなく調子がでない」は気合で何とかなる問題ではない、ということが分かってきたので、今回はその点をコラムでお伝えしていこうと思います。

　とある調査結果では、一番大きいデメリットは「運動不足になる」ことという調査結果があります。それ以外にも調査結果では、「人と話す機会が減る」「気分転換ができない」というデメリットが続きます。ただ、デメリットの1位の「運動不足になる」が2位以下と2倍近い差を出して圧倒的な1位となっています。（※出典1）
　この「運動不足」が、予想以上に様々な身体への悪影響を及ぼし、「なんとなく調子がでない」の状況を作り出しています。たかが、運動不足とばかにできません。

　まず、運動をすることで、記憶力が向上するという研究結果があります。筑波大学の研究で、軽運動を10分間程度行うだけで、学習・記憶をつかさどる海馬の活動が増加し、記憶システム全体が活性化されることが分かりました。（※出典2）
　つまり、運動しないことによって、記憶力向上の機会を失い、業務の生産性を落とすことにつながりかねません。

　さらに運動をしないことに関連しますが、コロナの影響で外出をする機会が減ったことも事実としてあると思います。この外出しない状況も大きな悪影響を生み出します。
　「太陽光不足がSEうつ病を招く」というオムロンヘルスケア株式会社のコラムをご紹介したいと思います。こちらのコラムには、以下のように記載されています。
　つまり、太陽光を浴びないことで、意欲の低下を引き起こす可能性があるわけです。

　太陽光を浴びない状況が続くとまずい、というのは上述の通りですが、太陽光を浴びること自体が人体にとって非常に有用な効果があります。
　太陽光を浴びるとビタミンＤが体内で生産されます。ビタミンDが不足すると、脳の認知機能の障害が特に65歳以上の高齢者では起きやすくなることが分かっています。
　また、ビタミンD不足で、高血圧や糖尿病のリスクが高まることも分かっています。
　日光浴は、条件にもよりますが、週に3日、1日に約15分間程度行うのが良いといわれています。（※出典4）

　ここまで、コロナの影響による在宅勤務の広がりによって、家にこもりがちになり、運動不足になる悪影響について、ご紹介してきました。
　しかし、ちょっと外出をして、日光浴をすることで、このデメリットは簡単に解消することができます。
　通勤の時間が無くなった分、朝の業務開始前の時間を活用して、散歩など軽い運動をしてみるのはいかがでしょうか。
　在宅勤務も増えた中、間違いなく、多くのメリットが生まれています。ちょっとした運動で大きなデメリットは解消できますので、一緒に「新しい生活様式」を過ごしていければと思います。