人材育成コラム

リレーコラム

2011/08/08 (第17回)

中国見聞録 PART2

ITスキル研究フォーラム 理事
NECソフト 技術統括部 統括マネージャー 兼)人事総務部 エグゼクティブエキスパート

福嶋 義弘

 6月上旬に中国に出張した。今回も山東省済南にある関連会社での管理職研修 実施のためである。前回は半年前の渡航であるが、相変わらず活気に溢れ、高度 成長が継続進行している状況が判断できた。

 前回のコラム「中国見聞録」で取上げた高速鉄道は6月30日に開通した。こ の高速鉄道の開発にあたっては川崎重工、シーメンスをはじめとする世界の企業 の技術提供があった。ところが、中国側は「独自に発展させた」として、日米欧 など5カ国・地域で特許を申請する準備に入ったと報道され、世界の怒りをかっ ている。さすが(??)中国である。

 今回は上海より空路、済南に入ったが、次回は高速鉄道に乗ろうと考えている。 現在、中国の住宅バブルは日本でも知られているところである。住居としての購 入もあるが、投資のために購入しているケースがあると聞く。高額な借金をして いる人も多いようで、今後のバブル崩壊の影響が心配である。一部の高級住宅地、 高級マンション群ではすべて売約済みにもかかわらず、夜は真っ暗、人が住んで いる様子は無い。投資であれば賃貸すればいいと思うが、汚れるので貸さないよ うである。

 適齢期の男性は大変だと言う声を聞いた。結婚するためには住居を購入しなけ ればならないそうである。別な人は、「家は男性が車は女性が購入する」と話し ていたが・・・。いずれにしても親が購入するようである。一人っ子政策の影響が こんなところに現れている。最近、長男を出産した女性は将来のため貯蓄をする と言っていた。話題の事欠かないすごい国である。

 中国のあるHPに国民性を比較したコンテンツを見つけたので最後に紹介する。

1. もしレストランで出てきたスープにハエが入っていたら?

     
  • イギリス人は皮肉を言って店を出る
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  • 中国人はハエを食べる
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  • ロシア人は酔っぱらっていて気づかない
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  • アメリカ人は裁判沙汰に
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  • 日本人は周りを見回し自分の皿だけなのを確認し、そっとボーイを呼ぶ

2.世界中のセレブが乗船している豪華客船が氷山に冲突し、沈没寸前になっている。船長は近くを航行している船にSOSを送った後・・・。船員達にこう指示した。

     
  • イギリス人のお客様には、「こういう時に飛び込むのが紳士です」
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  • アメリカ人のお客様には、「今飛び込むとヒーローになれますよ」
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  • ロシア人のお客様には、「さっき酒樽が流れていきましたよ」
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  • イタリア人のお客様には、「さっき綺麗な女性が飛び込みましたよ」
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  • ドイツ人のお客様には、「この場合、飛び込むのが規則です」
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  • フランス人のお客様には、「飛び込まないでください」
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  • 中国人のお客様には、「さっき魚が泳いでいましたよ」
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  • 日本人のお客様には、「もう皆さん飛び込んでますよ」

 それぞれの国民性をよくとらえた皮肉ったコンテンツである。いずれにしてもグローバル人材はこのような対応ノウハウが必要である。

(※この記事は2011年7月20日に「iSRF通信」で配信された記事を元にWeb掲載用に編集したものです)


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