事例レポート

(※ 過去バーションのDSシリーズでの利用事例を含みます)


ITSS-DS事例


中電シーティーアイ

柔軟性のある「ITSS-DS」と、簡単に入力できる「キャリアチャレンジシステム」がキャリアと目標を描く鍵

ITSSの仕組みがプロ意識を育てる。ITSSにない独自職種の評価手法は、現場エンジニアが自分たちで作る。人材育成とITSSに対する中電シーティーアイ独自の取り組みについてうかがった。
  • [インタビュー]
  • 技術本部 人材開発部長 内田 宏男(うちだ ひろお)氏
  • 技術本部 品質向上部長 太田 義法(おおた よしのり)氏
  • 技術本部 人材開発部 企画グループ 専門課長 林 達也(はやし たつや)氏

聞き手 森田 哲也(ITスキル研究フォーラム事務局長)
文中敬称略 (所属、役職等は記事掲載当時のものです)

2009年10月13日掲載

ITSS-DS事例


中電シーティーアイ

柔軟性のある「ITSS-DS」と、簡単に入力できる「キャリアチャレンジシステム」がキャリアと目標を描く鍵

ITSSの仕組みがプロ意識を育てる。ITSSにない独自職種の評価手法は、現場エンジニアが自分たちで作る。人材育成とITSSに対する中電シーティーアイ独自の取り組みについてうかがった。
  • [インタビュー]
  • 技術本部 人材開発部長 内田 宏男(うちだ ひろお)氏
  • 技術本部 品質向上部長 太田 義法(おおた よしのり)氏
  • 技術本部 人材開発部 企画グループ 専門課長 林 達也(はやし たつや)氏

聞き手 森田 哲也(ITスキル研究フォーラム事務局長)
文中敬称略 (所属、役職等は記事掲載当時のものです)

2009年10月13日掲載


 中部電力の100%子会社として、開発から運用までを担当する総合IT企業、中電シーティーアイ。自己成長のための仕掛けは、スキル診断「ITSS-DS」によるスキルの「見える化」とエンジニア自ら目標を設定する「キャリアチャレンジ制度」だ。

育成方針に基づいた「仕組み」を整備

 ── そもそもITSSを導入しようと思われたきっかけは、なんですか。


技術本部 人材開発部長
内田 宏男 (うちだ ひろお) 氏

内田 当社は、中電グループの情報子会社「(株)シーティーアイ」と、同じく情報子会社である「中電コンピューターサービス(株)」とが平成15年に合併してできました。
  当時は外販拡大が大きな経営目標のひとつでして、「技術・人材の強化」が喫緊の課題となっていました。この達成のために「アクションプラン21」という施策を取りまとめました。この中で、今後育成すべきIT人材の定義をITSSで行ったのがきっかけでした。
 ITSSは当社が発足する前年の暮れ(平成14年12月)に公表されたばかりでしたが、中長期的な視点から人材育成に役立つと見ていました。

技術本部 人材開発部長
内田 宏男 (うちだ ひろお) 氏


 しかし、「アクションプラン21」は経営陣の理解が得られず、一旦凍結されてしまいました。その後、教育担当者が「アクションプラン21」の経営層への説得を続け、自律型人材の育成を目指した「キャリアチャレンジ制度」(後述)と高度IT人材の計画的育成を目指した「中電CTI認定プロフェッショナル制度(CCP制度)」を作り上げました。2つの制度にITSSが適用され、今日に至っています。(図1)

 平成15年に「アクションプラン21」の実現に向けて検討していた時、診断ツールとして「ITSS-DS」も候補に挙がりました。ですが、プラン自体が凍結されてしまったので、ツールの選定もストップしていました。
 その後「キャリアチャレンジ制度」にITSSを適用することが決まったのを受けて、再び診断ツールの選定を開始しました。他社のツールもいくつか候補に挙がりましたが、最終的に「ITSS-DS」を採用しました。累計24万人と受診者数が多く、診断が短時間で簡単に行えることが決め手でした。

図1.中電シーティーアイの人材育成への取り組み。5年間かけ、制度を着実に整備してきた

人材育成取り組み