人材育成コラム
リレーコラム
2011/04/15 (第14回)
ACジャパンはどんな組織
ITスキル研究フォーラム 理事
NECソフト 技術統括部 統括マネージャー 兼)人事総務部 エグゼクティブエキスパート
福嶋 義弘
「こころ」はだれにも見えないけれど
「こころづかい」は見える
「思い」は見えないけれど
「思いやりは」はだれにでも見える・・・。
(全国キャンペーン“見える気持ちに“より)
震災発生以降、民放テレビ・ラジオ各局が放送しているCMの一つである。こ のCMは、未曾有の大惨事となったことを受けて、多くの企業がCM放送を自粛 したため、代わりに社団法人ACジャパン(以降:ACと呼ぶ。英文:ADVE RTISING COUNCIL JAPAN)が放送しているものである。
AC、聞きなれない組織であるが、旧(社)公共広告機構といえば、思い当た る人も多いと思う。設立は1971年、大阪万博の翌年で提唱者は当時のサント リー社長である佐治敬三氏だそうだ。米国のAC活動を参考に好景気に沸く日本 で「環境汚染」「公共マナーの悪化」「人間関係の希薄化」など社会のひずみに 光をあて、みんなで考えるきっかけを作りたい。そんな思いで「企業が少しずつ お金を出し合い、世の中のためになるメッセージを広告という形で発信しよう」 の呼びかけで実現した組織である。
現在の理事長は、サントリーホールディングス株式会社社長の佐治信忠氏で、 約1200社の企業・団体の会費で運営され、300人近い方々がボランティア で参加して運営している。
創立40年の組織であり、今回のコラムを書くに当たりACのHPを参照した。 思うことは、設立時の社会のひずみは現在も活きていることである。「環境汚染」 は「環境破壊」に変わるくらいで「公共マナーの悪化」「人間関係の希薄化」は 悪化していると感じる。この大震災の復興では国民が一丸となり、強い日本を取 り戻そうとしている。そのためには、この社会のひずみを少しでも改善する必要 があり、国民一人ひとりの行動を考えるよいCMであったと思う。
最後に、今回のCMのなかに“あいさつの魔法”という、挨拶の励行を呼びか ける、低学年までを対象に歌とアニメーションで表現したものがある。
こんにちは
ありがとう
こんばんは
さようなら
まほうのことばで
たのしいなかまがポポポポ~ン
覚えやすいことで子供の中で、人気が出ているようである。挨拶に関しては、 子供だけではなく大人も励行したいものである。
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