人材育成コラム
リレーコラム
2014/07/18 (第53回)
華甲放浪記
ITスキル研究フォーラム 理事
アイテック 顧問
福嶋 義弘
若干の仕事を請負い働いているが、多少の時間ができたので、足腰を鍛えるため朝のウォーキングや日本百名山のトレッキングを始めた。6月の中旬に尾瀬ヶ原の水芭蕉、奥日光のズミ(酸実、桷、学名:Malus toringo、バラ科リンゴ属の一種)、クリンソウ(九輪草、学名Primula japonica、サクラソウ科サクラソウ属の多年草)の鑑賞のため一泊二日で平日に小旅行をした。
自宅を早朝出発し、尾瀬の入山口の一つ鳩待峠より入山した。会う人々はほとんどが高齢者のカップル、旅行会社の団体である。中には杖を突きながら山道を登る姿も…。大丈夫なのかと心配してしまう。初心者向けコースではあるが山は山である。この日も入山口にはレスキュー隊や山岳救助の方々が集合し、救助に向かって行った。山ガールで有名になったトレッキングは、今や老若男女に大人気。十分な準備もなく気軽に来る人も多いのだろう。
尾瀬ヶ原は時期が遅くなったとはいえ水芭蕉が咲き乱れ、遅い春を迎えていた。今年は雪が多かったようで、至仏山には残雪が残っていた。尾瀬ヶ原は木道が整備されており、湿原を散策できる。水芭蕉以外では、ズミ、カキツバタ、ワタスゲの花が木道の両側に咲き、モリアオガエルであろうかカエルの鳴き声が静けさの中に響いていた。
その日は早々に下山し、奥日光で一泊。翌日、今回の目的の一つである中禅寺湖畔の千手ヶ浜に群生するクリンソウ観察に向かう。この花は6月に開花するため、この時期鑑賞目的の観光客が奥日光に殺到する。
戦場ヶ原の赤沼より低公害バスで自生地まで行くのであるがバスに乗るまで列が続き待たされる。バスに乗り40分で千手ヶ浜に着く。浜には園地があり赤、ピンク、白の可憐なクリンソウが迎えてくれる。花の絨毯、あまりの美しさに感動を覚える。バスの待ち時間、混雑の車内など来るまでの苦労は報われる。
また、千手ヶ浜も普段は観光客も少ないため、自然が残りそこから見る、中禅寺湖、男体山の景色は絶景である。帰りは赤沼からワタスゲやレンゲツツジの咲く戦場ヶ原を散策し帰宅した。
たまには雑踏を離れ、自然に親しむのもストレス解消になるのでお勧めする。
この記事へのご意見・ご感想や、筆者へのメッセージをお寄せください(こちら ⇒ 送信フォーム)