事例レポート

(※ 過去バーションのDSシリーズでの利用事例を含みます)


ITSS-DS事例


TIS

自分自身が市場でどのくらいの価値があるかを見ることで、個人個人が成長しようという意欲につながった。

ITSSのレベルと職種を正しく認識して、診断しなおすことを繰り返すうちに現場のマネージャーもエンジニア本人も認識が高まり、ITSSに沿った人材育成が進んだ。

人事部 統括マネージャー 

南部 実朗(なんぶ じつろう)氏 

※ 所属、役職等は記事掲載当時のものです(2009年4月3日掲載)

ITSS-DS事例


TIS

自分自身が市場でどのくらいの価値があるかを見ることで、個人個人が成長しようという意欲につながった。

ITSSのレベルと職種を正しく認識して、診断しなおすことを繰り返すうちに現場のマネージャーもエンジニア本人も認識が高まり、ITSSに沿った人材育成が進んだ。

人事部 統括マネージャー 

南部 実朗(なんぶ じつろう)氏 

※ 所属、役職等は記事掲載当時のものです(2009年4月3日掲載)


ビジネス戦略と人材育成の流れ
 TISは、システム開発からアウトソーシングサービスまで行う総合システムインテグレータである。市場における自社の強み、弱みを「見える化」するために、2003年からITSSに取り組んだ。導入以来、継続的なスキル診断と活用の経験を踏まえて、導入のきっかけ、見えてきたことや活用できたこと、そして課題について聞いた。

職種選択の迷いは地道な啓蒙活動で払拭

 「技術のTIS」を標榜してきたものの、トップから、「当社の技術力とどんな技量の人材がどれだけいるのか。それが見たい。」という要請があり取り組んだのがきっかけとのこと。強みと弱みを明らかにして対策を採るということだ。まず、2003年に独自の調査表を作成して、PM力、技術力、業務知識を「見える化」したという。

 「社内における技術力の強弱はわかりましたが、業界の中でわが社は何が強くて弱いのかが不明確でした。自社独自でスキル調査を行うことの限界点も認識できた頃、世の中では、ITスキル標準とスキル診断の業界内認知度が高まってきました。そこで、スキル診断システム『ITSS-DS』に切り替えようと思ったわけです。」(南部氏)

 選定のポイントは2点あり、①ITスキル標準に準拠しているということと、②データの信頼性だ。特にデータの信頼性については、利用社数が多く、また日経BPが発行するパブリックな雑誌のデータとして利用されていることが大きかった。また、受診時間の短さの割に診断精度の高さも「ITSS-DS」を選択した理由と南部氏は挙げている。

 社員が受診する際に職種選択に迷わないように、導入時には、現在の役割から考えて一番妥当な職種を選択するよう社内説明会を開催した。社内の人事制度の呼称とは違うため、ITスキル標準そのものも理解してもらうように説明したとのことだ。毎年、診断を行うことで社員の理解が進み、現在では、概ね適切に選択できていることが診断結果から読み取れる。地道な社員への啓蒙活動がポイントのようだ。